盛り上がりをみせるスケートボード
サーファー達が波のない陸上でもサーフィンを遊べるよう改良された道具として生まれたと言われているスケートボード。
サーファーだけでなく、子供が乗って遊ぶおもちゃとしても急速に広まり、1970年代にアメリカを中心に世界中で愛好者が生まれました。
そんなスケートボードの愛好者達は”スケーター“と呼ばれるようになり、彼らの格好が若者から絶大な人気を得て”スケーターファッション”なるトレンドをも生み出しました。
その勢いは留まることを知らず「ストリートカルチャー」としても発展し、今日に至っています。
一昔前は「スケボーなんて危なっかしいもの」「悪ガキがやる遊び」そう思われていたことも確かにあったと思います。
しかし状況は一変。
スケートボード人口はアメリカ国内だけでも600万人(2016年)いると言われるほどにまで増えています。
当然ですが世界中で数えればこれより多い数値になっているはずです。
市場規模は2020年には20億ドル(2250億円)に達すると言われています。
そんな動きも認知され、近年では東京オリンピックの正式種目としてスケートボードが選定されたこともあり、今や一スポーツとして認められるほどになりました。
少し休憩
なんかおカタい文章になってきてしまったので音楽でもどうぞw
ソフトバ●クのCMでも有名なJustin Bieberの「What Do You Mean?」(再生回数が100,000,000回越え!!)
このPVに登場しているRyan Sheckler(ライアン・シェクラー)は世界でもトップレベルのスケーター。年収は1600万ドルを超えると言われています。
あと、有名な話しですが、
この曲を歌っているジャスティン・ビーバーもスケーターなんです。(PVの後半にも登場して滑ったりしてますね)
ジャスティン様のおかげもあって古坂大m・・「ピコ太郎」さんは一躍有名になりましたが、同様にこのPVの影響でアメリカのキッズ達の間でスケボーが更に注目を得たようです。
(ジャスティン&ライアン人気すごいな・・)ピコ太郎さんが「スケボーやってみた」的な動画を作成 → ジャスティンと再コラボ
これやれば市場規模30億ドルも夢ではないかも!?
さて、話をスケートパークに戻します。
スケートパークとは
スケートボードパーク(スケートパーク)とは、そんなスケートボードを安全に楽しめる運動施設のことを指します。
滑走エリアにセクション(カーブボックスやランプ、レール等)が設置されていたりします。
場所によって、大きなボックスがあったり、長いレールがあったり、複雑な形をしたランプがあったり。そのパークによって様々な特色があります。
▲路上でスケートボードを遊んでいたサーファー達が、水の無いプールを滑ることを思いつき、それが流行して発展していったのが起源とされているのがボウル。
そんなボウルが設置されているパークもあったりします。

モンスタースケートパーク(東御市)
中には、これらの設備を楽しめる屋内型のスケートパークも数多く存在しています。
近年、日本国内でも

【八王子】 プラネットパーク

【富山市】ストリートスポーツパーク NIXS
▲大型のスケートパークが各地に建設されており、賑わいを見せています。
同じ長野県内で言えば、
▲ご近所の松本市には総合体育館スケートパーク、
▲長野市の三才スケートパーク、
▲上田市の上田城スケートパーク、(筆者お気に入りのパークです!)
▲大町市のグリーンボール
等があります。
ここ安曇野市にもスケートパークがあれば、長野県のスケートボードシーンは更に加速するでしょう。

画像はイメージです
地理的な側面から言えば、安曇野市には安曇野インターがあるので、交通の便は非常によく、これらのパークのサテライトスポットとしても機能するかもしれません。(経済効果については後述します)
スケートパークの良さ
幅広い年齢層が同じフィールドで遊べるスポーツ、それがスケートボードです。
ちびっこが 上手なスケーターを見て憧れることもあれば、おっさんのスケーターが上手なちびっこを見てリスペクトすることもあります。
それは何故か?
個人的な感想で言うとそれは、
から!
プッシュ(ボードに乗り地面を蹴って進むこと)をするにも、オーリー(ジャンプ)をするにも、何をするにもとても難しい。
特にオーリーは奥が深くて難しいので、これが出来ずに辞めていってしまう人が非常に多い・・
このへんの難しさを体感していると、上手い人を見たときに直観で「す・・・すご・・い」ってなります笑
上手い人はこの「難しさ」を嫌と言うほど知っているので、聞けば的確な対処法やコツを教えてくれたりします。
スケートパークという環境があれば、そんな共通の想いをもった人たちが同じ場所に集えて、技を成功した喜びを共有できます。
アスリートの育成
同じ横ノリスポーツであるスノーボード。このスノーボードの競技”ハーフパイプ”は1998年の長野オリンピックから正式種目となりました。
そこから22年の時を経て、今度はスケートボードが2020年の東京オリンピックから正式種目になりました(そう考えると日本ってすごいですね)
オリンピック選手候補と言われている堀米 雄斗(ほりごめ ゆうと)君や瀬尻 稜(せじり りょう)君、
▲盛り上がりがハンパない・・。(この時の大会ではあの”ストリートスケート界のショーン・ホワイト”とも言われているNYJAH HUSTONに次いで2位!!快挙ですね~~)
そんな彼らのような人材が、ここ安曇野から世界へ飛び立つ!?なんてことも考えられますね♪
経済効果
スケートボードをやっているうえで色々なスケーターに日々出会いますが、個人的に感じる彼らの共通点、それは”フットワークが軽い“こと!
楽しそうなスケートパークがあれば他県にも足をのばすこともしばしば。

日光のスケートパーク
友人とドライブがてら出かけたりする人もたくさんいます。
かく言う私がそうでしたが、時には仲間内でマイクロバスを借りてスケートボードツアーに行ったりもしました。

岐阜の宮川緑地公園
その土地へ行き、その土地で滑り、その土地を観光し、その土地のグルメを堪能して帰路につく!

岐阜の宮川緑地公園のスケートパークから歩いて10分ほどのところにあるお店で食べた”飛騨牛握り”が最高でした
素晴らしいアクティビティだと思います。
そんな経験が他のスケーターにも口コミで広がり、更なる効果を生み出していく。
このように、いいスケートパークがあれば、スケーターたちが日本中から集まってきます。
▲時には海外のプロ達もツアーでやって来たりします。昨年は伝説のスケーターMarc Gonzales(マーク・ゴンザレス)が来日したことが話題になったりもしました。
その地域にしかない面白いパークがあれば、色んな人達が訪れるようになり、雑誌やメディアに載ることもあります。
「プロが来日する?そんなの都会だけだろ?」
そう思うこと無かれ。
つい先日、
自分が大好きなスケートボードブランド「POLAR」チームが来日したんです!
しかも!!茅野スケートパークにやって来てくれました!(そんなことあるのか?!と驚愕しました)
▲POLARチーム
▲ボスのPontus Alv(ポンタス・アルヴ)をはじめ、
ライダーはみんなとてもやさしくて、そして力強い!!間近でパフォーマンスを見ましたが、「同じ人間か?!」と思うほど。本当に感動しました。
(最後の写真 オスカー・ローゼンバーグはこの時若干20歳!!VANS PARK SERIES 2017のチャンピオンです。)
ここには書ききれないので、
[bc url=”https://azuminowasabi.com/hobby/snow/171016polarskateco/”]▲こちらに記事を書きました。時間があれば是非どうぞ。
そんな世界のライダー達と身近に触れ合えるのもスケートボードの素晴らしいところだと思っています。
今回ご紹介した「POLAR」のスケートチームに、
▲「三本木 心」君が日本人初のライダーとして加入しました。
彼はこれからグローバルに活躍していくんだろうなぁ。(応援しています!!)
と、いうことは、今回外国のプロスケーターが来日し、ここ長野県にある茅野スケートパークを訪れましたが、今後その逆で、三本木君が世界各地をまわることだってあるわけです。
そして現地のスケーターに感動や夢を与える。そしてまたその地でプロスケーターが生まれーーーー
そんな好循環が生まれていくんだろうなあと想像できます。
スケートボードって素晴らしいですね!
このように、今までになかった手法 ーーースケートボードで地域の活性化に繋げる。 ーーー そんなやり方で盛り上げていくことも出来るのではないでしょうか。
▲安曇野市には安曇野インターもあるので、全国どこからでもアクセスしやすい地域だと思います。
ここ安曇野市にスケートパークが出来れば、数多くのスケーターたちが訪れ、盛り上げてくれるんではないかなと期待しております。
追記
なんと、
[bc url=”https://azuminowasabi.com/hobby/snow/180315azuminoparkplan/”]安曇野市に建設予定の「新総合体育館」、この基本設計案の一画にスケートボードひろばを盛り込んで頂きました!!
詳しくはこちら!
これも、この案に盛り込んでもらうよう働きかけてくれた方々、また、この案を実際に設計案に盛り込んでくれた方々のお陰であります 🙂
安曇野の、いや、日本のスケートボードシーンの盛り上がりを肌で感じる今日この頃であります。
[soredeha]

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